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研究紹介
火山噴火の多様性を支配する要因の解明
火山噴火は,噴煙をもくもくとあげるような”爆発的な”噴火をすることもあれば,地上で溶岩を流すような”非爆発的な”噴火をすることがあります.目の前で噴火している火山が将来どのような挙動を示すのかを予測するためには,噴火様式が変化するメカニズムを理解することが重要です.火山岩の岩石組織は火山の噴火履歴を記録しており,解析することで噴火時の「マグマの挙動」を追いかけることができます.噴火様式の多様性を理解するために、火山岩に含まれるガラスや微小結晶の化学組成,形態,数密度などを解析し.火山の噴火プロセスを支配する要因を明らかにする研究を進めています.
黒曜石を生み出す噴火や
黒曜石石器の産地同定
粘り気の大きなネバネバしたマグマが噴火した際に「黒曜石」と呼ばれる,大部分がガラスで構成される大変美しい岩石が形成されることがあります.黒曜石を生み出すような粘性の大きな噴火の噴火プロセスや噴火様式が変化する要因を明らかにするために,岩石組織の解析からマグマ上昇や揮発性物質の放出過程を解明する研究を進めていいます.また,黒曜石を構成するガラスの化学組成や結晶の特徴に着目し,遺跡から出土する石器がどの産地に由来するものなのかを明らかにする”産地同定”に関する研究を,考古学者と連携しながら進めています.
ジオパークについて
地球科学が社会に対してどのような貢献ができるのか,地球とヒトが”うまくお付き合い”する方法を考え,実行する方法として「ジオパーク」と呼ばれる取り組みがあります.ジオパークでは地球の活動が私たちの暮らしとどのように結びついているのかを知ることができます.火山学者として,ジオパークに関係する研究,教育,普及活動に取り組んでいます.
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